AteloSeriesCollagen for Cell Culture and RNAi Techonology

メールニュース

★強く、弛みにくい膜へ★透過性コラーゲン膜の改良展開 -論文事例に見る活用のヒントも-

2026年09月28日

 

 

 

 

   

 

★強く、弛みにくい膜へ★透過性コラーゲン膜の改良展開

-論文事例に見る活用のヒントも-

以前のメールニュースでご紹介した、透過性コラーゲン膜6wellプレート用(CM-6)の製法改良について、この度24wellプレート用(CM-24)にも適用いたしました。多サイズ展開により、さらに幅広い実験系でお使いいただけるようになります。

 
今回は、CM-6での製法改良の結果を改めてご紹介すると共に、各種透過性コラーゲン膜製品を用いた論文をご紹介します。今後の実験のヒントとして、ぜひご一読ください。

◆ 強度と長期培養の検証結果

https://stratus.campaign-image.com/images/730199000038101003_1_1781492818441_zc-noimage.png

1か月の培養後のCM-6をステンレス板の間に固定し、卓上試験機を用いて圧縮試験を行った結果、従来品に比べて改良品では強度が約2.5倍に向上しました。

 

また、線維芽細胞を播種してから3日目の位相差顕微鏡画像を見ると、膜が弛んで細胞が膜の中央に寄り集まることもなく、膜上へ均等に細胞播種が出来ていることが観察出来ます。

 

そして、培養1か月後にフレームに接着した状態の膜を指で押してみても、弾力性のあるアテロコラーゲンの膜は、写真の通り破れることなく伸びて行きました(社内データによる)。

 

◆ 膜上とプレート上、膜の表裏の共培養事例2報

透過性コラーゲン膜は、細胞を通さない物質透過性膜のため、後述のような共培養による細胞間相互作用を評価する実験に適しています。

Adipsin-dependent adipocyte maturation induces cancer cell invasion in breast cancer.

Yoshida J, et al. Sci Rep. 2024 Aug 9;14(1):18494. PMID: 39122742.

乳がんにおけるアディプシン依存的な脂肪細胞成熟が、がん細胞の浸潤を促進する機序の解明。コラーゲン膜上でマウス脂肪由来幹細胞を成熟脂肪細胞へ分化させ、マウス乳がん細胞との共培養によるMMP活性をゼラチンザイモグラフィーにより評価した。(CM-6を使用)

Pigment Epithelium Derived Factor Is Involved in the Late Phase of Osteosarcoma Metastasis by Increasing Extravasation and Cell-Cell Adhesion.
Kuriyama S, et al. 
Front Oncol. 2022 Jan 31;12:818182. PMID: 35174090. 

骨肉腫の転移後期における、PEDFの血管外遊出に及ぼす影響と分子機序の解明。コラーゲン膜の裏面にGFP発現マウス腎血管内皮細胞を培養し、表面にヒト骨肉腫細胞スフェロイドを配置して両面培養を行い、分泌されたPEDFが内皮細胞層の細胞間接着や細胞密度に与える影響を評価した。(CM-24を使用)

 

◆ コラーゲン膜を加工して使用した事例2報

透過性コラーゲン膜のフレームから、コラーゲン膜だけを切り抜いて使用することも可能です。また、フレームの無い100mm × 90mmの大判タイプの研究用コラーゲン膜(CLF-01)もご用意していますので、所望の形に加工して使用することも可能です。

PPy-coated wire actuators for micromechanostimulation of cells – identification of immediate-early responsive mechanoregulatory genes in osteoblasts.

Chen J, et al. Bone. 2026 Aug:209:117914. PMID: 42069275.

アクチュエータによる微小力学刺激が、骨芽細胞に及ぼす影響の解明。インサート内に切り出したコラーゲン膜を配置し、マウス骨芽細胞様細胞やマウス間葉系幹細胞を膜上培養して、微小力学刺激に対する初期応答遺伝子の発現変化や遺伝子ネットワークへの影響を評価した。(CM-24を使用)

Fetal bovine serum concentration-dependent differentiation of multi-layered myoblasts.

Nagamori E, et al. J Biosci Bioeng. 2026 Jun;141(6):450-455. PMID: 41794646.

筋芽細胞の分化に及ぼすFBS濃度の影響解明と最適な分化誘導条件の検討。長さ1cm×幅700μmの短冊状に加工したコラーゲン膜上にマウス筋芽細胞(C2C12)を播種して培養し、高濃度FBS下で自発的に多層化した筋管を形成させ、電気パルス刺激下における収縮能を評価した。(CLF-01を使用)