ConBio2017(2017年度生命科学系合同年次大会)にて学術発表 | 株式会社高研

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お知らせ

ConBio2017(2017年度生命科学系合同年次大会)にて学術発表

2017年11月15日

下記の要項にて学術発表を行います。

開催期間 2017年12月6日(水)~12月9日(土)【ポスター発表は12月6日(水)】
会場 神戸国際展示場3号館
演題 アテロコラーゲンゲルに対する各種タンパク質の保持性・徐放性の検討(ポスター番号:1P-1452)
著者 株式会社高研 研究所 池田薫子、藤本一朗
要旨

 【背景と目的】アテロコラーゲンは、コラーゲンから抗原性の高いテロペプチド部位を除去しており、その抗原性の低さから、培養担体や移植担体として広く用いられている。我々はこれまでにアテロコラーゲン溶液が核酸のデリバリー担体として機能することを報告してきた。さらに、生理的条件下でアテロコラーゲンは溶液からゲルに変化する性質があることから、生理活性物質の高い保持性が期待される。前大会では、アテロコラーゲンと等電点の異なるペプチドの結合力の違いがゲルからの徐放性に影響を与え、より負電荷を帯びている低等電点のペプチドほどゆっくりとアテロコラーゲンゲルから放出される傾向があることを報告した。今回の報告では、アテロコラーゲンを徐放性担体として様々な生理活性物質への応用が可能な基礎データの取得を目的として、等電点の異なるペプチドだけではなく、分子量の異なるタンパク質の徐放特性を測定した。

【方法】各種タンパク質を0.1, 0.5および1.0%アテロコラーゲン溶液に溶解後、生理的条件下でゲルに封入し、ゲルから放出される各種タンパク質を経時的に測定した。

【結果と考察】電子顕微鏡ではアテロコラーゲンゲルの網目構造が観察され、濃度の異なるアテロコラーゲンゲルの線維密度は、アテロコラーゲン濃度が高いほど高密度になっており、タンパク質の保持量が増加する傾向であった。また、同等の等電点のタンパク質は高分子量になるほどアテロコラーゲンゲルに保持される傾向が得られた。これは網目構造のゲルによる分子ふるい効果だと考えている。今回の結果より、コラーゲンとの特異的な結合配列を有しないタンパク質では、等電点や分子量からその徐放特性が予測可能であることが示された。コラーゲンとの特異的結合配列を有するタンパク質では極めて高い保持性が予測される。アテロコラーゲンは、生理活性物質の徐放を制御可能であり、細胞培養担体、組織移植、薬物徐放製剤の領域においてその生理活性を有効に発揮する徐放性担体であると考える。