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★MSCの大量培養に挑む★可溶性マイクロキャリア -生物由来原料基準に適合した原料を使用-
2025年07月22日
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★MSCの大量培養に挑む★可溶性マイクロキャリア
-生物由来原料基準に適合した原料を使用-
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今年3月の再生医療学会において、MSC※の大量培養に関するご相談を多数頂き、再生医療の臨床応用に向けた研究が進んでいることを実感しました。しかし、大量培養後のマイクロキャリアの除去にお悩みをお持ちの方は多いようです。
そこで、今回はアテロコラーゲン製の可溶性マイクロキャリア「コラーゲン ミクロスフェア」の溶解事例についてご紹介いたします。
※国内ではMesenchymal Stem Cellsの日本語訳である間葉系幹細胞という言葉が使用されてきましたが、国際学会等との整合性を図り、Mesenchymal Stromal Cellsの日本語訳である間葉系間質細胞と呼称することを日本再生医療学会が2025年5月30日に発表しました。
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<< マイクロキャリアの除去に苦労していませんか? >>
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樹脂製のマイクロキャリアを用いる大量培養の場合、培養後はフィルター処理によって細胞を回収しますが、培養中に生じる小さな破片は除去することが困難です。一方、ミクロスフェアはアテロコラーゲンのみで出来ており、 完全に除去(溶解)できます。
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細胞分散用に使用される、一般的な種々の加水分解酵素を含むコラゲナーゼ粗製品(200units/mg)を、終濃度0.1%となるようミクロスフェアに添加して37℃でインキュベートすると、60分後には完全に溶解することが確認できました。※(社内データ)
※市販のコラゲナーゼは多種多様であり、コラゲナーゼ活性も大きく異なるため、使用するコラゲナーゼや濃度によって溶解時間は変化します。
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<< マイクロキャリアの除去がいらない可能性も? >>
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尚、下記の論文では、変形性膝関節症患者由来の滑液によってもミクロスフェアが溶解されることを確認しており、大量培養後の移植担体として、そのまま投与できる可能性も示唆されています。
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A novel cell source for therapy of knee osteoarthritis using atelocollagen microsphere-adhered adipose-derived stem cells: Impact of synovial fluid exposure on cell activity.
Sakamoto T, et al. Regen Ther. 2024 Apr 23;27:408-418. PMID: 38694445.
脂肪由来間葉系幹細胞をミクロスフェアに播種し、旋回培養。また、滑液によるミクロスフェアの分解を評価。
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<< アテロコラーゲン製の可溶性マイクロキャリア >>
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8月は下記のセミナーを実施予定です。再生医療やゲノム編集、オルガノイドの最新情報を知る機会として、ぜひご参加ください。
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会 場:①Nakanoshima Qross 未来医療R&Dセンター15階 滋慶医療科学大学セミナールーム
先着50名まで
②オンライン(Teamsタウンホールにて配信)
先着200名まで
演 題:株式会社高研
「再生医療の臨床応用をサポートするアテロコラーゲン」
ジェンスクリプトジャパン株式会社
「ゲノム編集治療の研究開発を促進するCas9タンパク質gRNA複合体(RNP)
とプライム編集」
株式会社ベリタス
「各種臓器オルガノイド培養技術(主に腸管)の最新情報と応用」
詳 細:セミナー詳細やご登録フォームは、下記のボタンからご覧いただけます。
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