最新トピックス
-
- メールニュース2025/10/20★研究者の声ランキング★FibCollに集まる期待TOP3 -200件以上の声を検討し、行動へ-
- 学会・展示会2025/10/14【企業展示】第48回 日本分子生物学会年会(2025/12/3~12/5 神奈川 パシフィコ横浜)
- 学会・展示会2025/10/14【企業展示】日本動物実験代替法学会 第38回大会(2025/11/1~11/3 神奈川 パシフィコ横浜ノース)
- お知らせ2025/09/16【10/1】決算棚卸に伴う出荷業務休止のお知らせ
- メールニュース2025/09/16★浸潤評価+RNA解析★240well分のゲルを約1万円で作製可 -イメージングからトランスクリプトーム解析まで-
- メールニュース2025/08/25★研究費削減の危機を回避★注目のNIH新方針にもMPS -FDAの動物実験の要求もフェーズアウト-
- 学会・展示会2025/08/19【企業展示】<終了>第84回 日本癌学会学術総会(2025/9/25~9/27 石川 石川県立音楽堂他)
- お知らせ2025/07/23【8/12~8/18】夏季の出荷業務休止のお知らせ
- メールニュース2025/07/22★MSCの大量培養に挑む★可溶性マイクロキャリア -生物由来原料基準に適合した原料を使用-
- お知らせ2025/07/11【共催セミナー】シン・モダリティセミナー 再生医療・細胞治療編(2025/8/7開催)Web同時配信あり
アテロコラーゲンとは
コラーゲンは真皮や靱帯、骨などを構成する細胞外マトリクスの一つであり、ヒトでは全タンパク質の約30%を占めます。最も大に存在するコラーゲンはI型コラーゲンです。その分子量は約 300kDaで、3本のポリペプチド鎖で形成されています。
分子構造は2本のa1鎖と1本のa2鎖が形成する右巻き三重らせん領域とN末端とC末端にあるテロ ペプチド領域(非らせん領域)から成ります。三重らせん領域は生物種間において遺伝的な保存性が 高いことから、生体内にいれたときは低い抗原性を示しますが、テロペプチド領域は高い抗原性を 示します。このテロペプチド領域をプロテアーゼによって切断除去したものをアテロコラーゲンと いいます。アテロコラーゲンはコラーゲンと同じ性質を示します。その低抗原性を利用して、当社では医療機器にも使用しています。
一方で、コラーゲンやアテロコラーゲンを熱変性させたもの(三重らせん構造を解いたもの)はゼラチンといいます。ゼラチンはランダムコイル構造を呈した1本のポリペプチド鎖で、高い抗原性を示します。
さらにこのゼラチンを強酸や強アルカリ、酵素などで加水分解して得られたペプチドを加水分解 コラーゲンといいます。ゼラチンや加水分解コラーゲンは分子構造の違いなどから、コラーゲンとは全く異なる性質を示します。