メールニュース
★10→1の改革★少量カスタムiPS細胞製造 -溶かして除去できるマイクロキャリアが貢献-
2026年02月16日
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★10→1の改革★少量カスタムiPS細胞製造
-溶かして除去できるマイクロキャリアが貢献-
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2025年2月のメールニュースでご紹介した、京都大学iPS細胞研究財団で進められている「my iPS®プロジェクト」。閉鎖型自動培養装置とその3D培養プロセス構築等で、iPS細胞の樹立や増殖、分化誘導のコスト削減を行い、自家iPS細胞を100万円程度で研究機関や企業に提供することを目指しています。
今回はmy iPS®プロジェクトに関連する、小型細胞培養バッグを用いた閉鎖型自動培養装置のプロトタイピングの論文をご紹介いたします。 「my iPS」は公益財団法人京都大学 iPS 細胞研究財団の登録商標です。
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iPS細胞の樹立から分化細胞の取得までには10段階もの製造プロセスが必要であり、GMP準拠の施設において現行方法で製造を行う場合は、5~6名の人員が必要になります。そこで、小バッチのカスタムiPS細胞の製造に適した、小型細胞培養バッグを連結した1つの統合プラットフォームが提案されました。
統合プラットフォームの必須要素として、各製造プロセスの遷移の度に細胞の剥離をせずに移動可能なことが挙げられます。そこで、筆者らは静置時に沈殿し、培地と共にiPS細胞を移動可能な可溶性アテロコラーゲン製マイクロキャリア(コラーゲン ミクロスフェア)を活用しています。
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エピゲノムの違いによる影響を抑え、製造されるiPS細胞の品質を安定化させるため、末梢血単核細胞(PBMCs)中に含まれる様々な細胞を選別する方法も検討されています。アテロコラーゲンに接着する細胞としない細胞をシングルセル解析したところ、接着した細胞には単球が多く含まれ、また接着しなかった細胞ではT細胞の割合が高いことが分かりました。
また、ミクロスフェアを用いた複数の培地での比較実験においては、ミクロスフェアが特定の培地成分の影響を受けない、リプログラミングに適したスキャフォールドであることも示されています。
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iPS細胞をミクロスフェア上で培養した後にGMP準拠のコラゲナーゼを添加し、37℃で記載の時間インキュベートしたところ、ミクロスフェアを完全に溶解できることが確認されました。また、トリプシンによる細胞回収では、細胞間接着を壊すことが知られていますが、コラゲナーゼ処理では細胞間接着が維持されたままiPS細胞を回収でき、分化細胞も組織として回収できることが示唆されました。
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iPS細胞を各培養基材の上で培養し、心筋細胞やドーパミン作動性神経細胞への分化誘導を行うと、ミクロスフェア上では各細胞に特徴的なマーカーの発現が認められました。
尚、プラスチック容器を用いた閉鎖型自動培養装置のプロトタイプを用いた検証では、ヒト末梢血単核球をソースとした、ミクロスフェア上でのiPS細胞樹立から膵前駆細胞への分化誘導の一連の実施例も示されています。
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出典: Cytotherapy. 2025 Nov;27(11):1351-1361.
Created by modifying figures 2A, 2C, 4G, 4H, S1A, S1B. © 2025 International Society for Cell & Gene Therapy. Licensed under CC BY 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
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◆ 論文で使用された可溶性アテロコラーゲン製マイクロキャリア
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3月は2つの展示会に出展予定です。ぜひ会場にて各種アテロコラーゲン製品の実物をご覧ください。
1. 第25回日本再生医療学会総会+JSRM-ISCT Joint International Conference on iPSCs 2026
会 期:3月19日(木)~21日(土)
会 場:神戸国際展示場2号館
ブース:B-44
2. 日本薬学会第146年会
会 期:3月27日(金)~29日(日)(併設展示会の会期)
会 場:関西大学 千里山キャンパス 4学舎 4号館B1F
ブース:第59会場(教室4001) No.2
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