脂肪細胞分化抑制の研究にも徐放性トランスフェクション試薬のAteloGene | 株式会社高研

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脂肪細胞分化抑制の研究にも徐放性トランスフェクション試薬のAteloGene

2018年07月09日

今回のメールニュースでは、脂肪細胞分化抑制の研究にin vivo用徐放性トランスフェクション試薬のAteloGene Local Use(型番:1390)が使用された論文をご紹介いたします。

マウス精巣上体脂肪組織へのsiRNA局所投与

【論文情報】
Theobromine suppresses adipogenesis through enhancement of CCAAT-enhancer-binding protein β degradation by adenosine receptor A1.
Mitani T, Watanabe S, Yoshioka Y, Katayama S, Nakamura S, Ashida H.
Biochim Biophys Acta. 2017 Dec;1864(12):2438-2448. PMID: 28965824

【概要】
先進国および発展途上国にて、肥満は心血管疾患や高血圧、II型糖尿病などの発生率を増加させる重大な健康問題です。

脂肪組織における脂肪細胞数の過剰な増加と脂肪細胞のサイズ肥大が肥満に結びつくため、脂肪細胞分化の抑制が肥満の予防と治療に効果的な戦略だと考えられます。

一方、テオブロミンはカカオ豆に含まれるメチルキサンチン類の一種であり、アポリポタンパクA-1やHDL-コレステロールの血中濃度を増加させたり、糖尿病性腎疾患を抑制するなどの健康への有益性が示唆されています。

しかし、テオブロミンが脂肪細胞の分化に与える影響やその作用機序については、まだ明らかになっていません。

そこで、筆者らはテオブロミンがマウスの脂肪組織重量増加や脂肪生成に与える影響を評価したところ、テオブロミン経口摂取群では対照群と比べて体重が少なくなり、また精巣上体や腎周囲の脂肪組織の重量増加が抑制されました。

また、テオブロミンがAR1シグナルを介して脂肪の蓄積を減らすかを検証するために、AteloGeneを用いてAR1 siRNAをマウス精巣上体脂肪組織に投与したところ、テオブロミン投与による脂肪重量や脂肪細胞サイズの抑制効果が打ち消されました。

さらに、AR1 siRNA投与は、テオブロミン投与による脂肪生成関連タンパク質のPPARγやC/EBPα、FASの発現抑制効果を弱めることがわかりました。

そのため、テオブロミンは抗脂肪生成効果を持つファイトケミカルとして、肥満抑制のための治療薬とになる可能性が示唆されました。

ゲル化速度と導入効果が向上した徐放性トランスフェクション試薬徐放性トランスフェクション試薬AteloGene Local Useの改良品

製品名:
・AteloGene Local Use “Quick Gelation”(型番:#1490)

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