AteloSeriesCollagen for Cell Culture and RNAi Techonology

学会・展示会情報

【学術発表】<終了>第36回日本DDS学会学術集会(2020/8/29 オンライン)

2020年08月05日

下記の要項にて学術発表を行います。

発表日時 8月29日(土)10:50~11:50(オンライン発表)
会場 神戸学院大学ポートアイランドキャンパスとオンラインの併用
演題

アテロコラーゲン結合型膜透過性ペプチドの開発とそのメカニズム解析
(演題番号:P-65)

著者

株式会社高研 研究所  田苗見 綾、池田 薫子、藤本 一朗

要旨

【緒言】我々はアテロコラーゲンをDDS担体とした核酸デリバリー技術を開発し、そのデリバリー効率の向上に取り組んでいる。今回、核酸の細胞膜透過性を向上するために、コラーゲン結合ドメイン(CBD)と膜融合ドメイン(S19)と膜透過ドメイン(TAT)を融合したアテロコラーゲン結合型膜透過性ペプチドCBD-S19-TAT(CBPP)を開発した。

【結果】CBPP/アテロコラーゲン/蛍光修飾siRNA複合体を平面培養したがん細胞に添加すると、細胞内に取り込まれたsiRNAはリソソームにほとんど集積せず、細胞質に広がっている様子が観察された。マクロピノサイトーシスを阻害すると標的タンパク質発現抑制が阻害されたことから、主にマクロピノサイトーシスを介して細胞内に取り込まれたsiRNAがRNAiを誘導することが示唆された。さらに、マクロピノソームからの脱出はアテロコラーゲンに寄与する部分が大きいことが分かった。

【結論】CBPP/アテロコラーゲン複合体はデリバリー効率が高く、DDS担体として有用であると考える。