AteloSeriesCollagen for Cell Culture and RNAi Techonology

学会・展示会情報

【学術発表】<終了>第37回日本DDS学会学術集会(2021/6/30 千葉 幕張メッセ・Web)

2021年05月21日

下記の要項にて学術発表を行います。

発表日時 2021年6月30日(水)14:00~15:00
会場 幕張メッセ国際会議場とオンラインの併用
演題

核酸デリバリーにおけるアテロコラーゲンと種々の機能性ペプチドのメカニズム解析
(ポスター番号:P-133)

著者

株式会社高研 研究所  田苗見 綾、池田 薫子、藤本 一朗

要旨 我々はアテロコラーゲンをDDS担体とした核酸デリバリー技術を開発している。アテロコラーゲンと機能性ペプチドを組み合わせることでさまざまな機能を持つDDS担体を開発できると期待し、細胞膜透過性やエンドソーム脱出性などを持つ機能性ペプチド5種 (CBD-S19-TAT、TAT-S19-CBD-CPP33、TAT-S19-CBD-M5、HA/E2、palmitoyl R9-CBD-iRGD)を用意した。静電的相互作用や疎水結合などを介して形成させたアテロコラーゲン/機能性ペプチド/siRNA複合体を平面培養したヒト肺がん細胞H1299に添加すると、すべての複合体はsiRNAの細胞内への取り込みを増加させた。特に、CBD-S19-TATとHA/E2はアテロコラーゲンと相乗的にsiRNAのエンドソーム脱出を促進し、RNAiを誘導した。さらに、ポリカチオン性高分子であるアテロコラーゲンはpH5.0~6.5において緩衝能を持つことが明らかとなり、アテロコラーゲンによるエンドソーム脱出促進はプロトンスポンジ効果によるものであることが示唆された。