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メールニュース

★5年、10年後の再生医療の種★臨床応用へつなぐ基礎研究に -医療機器メーカーの作る研究用アテロコラーゲン-

2024年03月13日

 

 

 

   

 

★5年、10年後の再生医療の種★臨床応用へつなぐ基礎研究に

-医療機器メーカーの作る研究用アテロコラーゲン-

Alliance for Regenerative MedicineのWebサイトによると、現在世界で承認されている再生医療等製品は少なくとも78品目にも及ぶようです(2024年3月の閲覧時点)。そこから、がん免疫や遺伝子治療等に関わる品目を除く、Tissue Engineering Productsに分類されている製品は18品目があり、そのうち6品目にコラーゲンが使用されています。

 

当社のアテロコラーゲンも医療機器として30年以上の臨床実績を持ち、再生医療分野等での臨床応用を目指す基礎研究にも利用されています。そこで、今回のメールニュースでは、再生医療研究における細胞関連の実験手技を3つ挙げ、それぞれについてアテロコラーゲン製品が使用された論文を抜粋してご紹介いたします。

<<再生医療研究の3つの実験手技と対応する製品使用事例>>

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①マイクロキャリアを用いた間葉系幹細胞(MSC)の大量培養 

細胞回収時にコラゲナーゼで溶解が可能な、

アテロコラーゲン100%のマイクロキャリア。

Selective Proliferation of Highly Functional Adipose-Derived Stem Cells in Microgravity Culture with Stirred Microspheres.

Mashiko T, Kanayama K, Saito N, Shirado T, Asahi R, Mori M, Yoshimura K.

Cells. 2021 Mar 4;10(3):560. PMID: 33806638

脂肪由来間葉系幹細胞をミクロスフェアに播種し、旋回培養あるいは静置培養。

 

②コラーゲンゲルを用いたiPS細胞由来皮膚モデルの作製 

アテロコラーゲン製医療機器と同一の原料を用いた、

高純度アテロコラーゲン溶液。

Restoration of keratinocytic phenotypes in autonomous trisomy-rescued cells. 

Tanuma-Takahashi A, Inoue M, Kajiwara K, Takagi R, Yamaguchi A, Samura O, Akutsu H, Sago H, Kiyono T, Okamoto A, Umezawa A. Stem Cell Res Ther. 2021 Aug 25;12(1):476. PMID: 34433490

線維芽細胞含有コラーゲンゲル上にiPS細胞由来角化細胞を播種した皮膚モデルを作製。

 

③透過性コラーゲン膜を用いた多層血管シートの作製 

透明度の高い、移植にも使えるアテロコラーゲン製の

物質透過性膜。

Hydrostatic pressure under hypoxia facilitates fabrication of tissue-engineered vascular grafts derived from human vascular smooth muscle cells in vitro. 

Kojima T, Nakamura T, Saito J, Hidaka Y, Akimoto T, Inoue H, Chick CN, Usuki T, Kaneko M, Miyagi E, Ishikawa Y, Yokoyama U. Acta Biomater. 2023 Nov;171:209-222. PMID: 37793599. 

コラーゲン膜上への血管平滑筋細胞の播種と静水圧および低酸素負荷を繰り返し、多層細胞シートを作製。

 

④コラーゲンゲルを用いた肝オルガノイドの移植 

移植にも使用可能な、抗原性の低いアテロコラーゲン溶液。

Syngeneic implantation of mouse hepatic progenitor cell-derived three-dimensional liver tissue with dense collagen fibrils.

Tamai M, Adachi E, Kawase M, Tagawa YI.

World J Gastroenterol. 2022 Apr 14;28(14):1444-1454. PMID: 35582675.

肝前駆細胞とマウス胎児線維芽細胞からなる肝オルガノイドをコラーゲンゲル内で作製し、肝切除モデルマウスに移植。

 

⑤コラーゲンスポンジを用いたiPS細胞由来神経堤細胞の移植 

一定方向に並んだ、蜂の巣状ポア構造が特長の

アテロコラーゲン製スポンジ。

Human iPSC-derived neural crest stem cells can produce EPO and induce erythropoiesis in anemic mice.

Brizi V, Buttò S, Cerullo D, Michele Lavecchia A, Rodrigues-Diez R, Novelli R, Corna D, Benigni A, Remuzzi G, Xinaris C.

Stem Cell Res. 2021 Aug;55:102476. PMID: 34339993

iPS細胞由来神経堤細胞をハニカムに播種し、マウス皮下に移植。

 

⑥コラーゲンスポンジを用いた歯髄幹細胞の移植 

軟骨と同程度の強度を持つ、ランダムポア構造の

アテロコラーゲン製スポンジ。

Effect of CD146+ SHED on bone regeneration in a mouse calvaria defect model. 

Rikitake K, Kunimatsu R, Yoshimi Y, Nakajima K, Hiraki T, Aisyah Rizky Putranti N, Tsuka Y, Abe T, Ando K, Hayashi Y, Nikawa H, Tanimoto K.
Oral Dis. 2023 Mar;29(2):725-734. PMID: 34510661.
脱落乳歯歯髄幹細胞をマイティーに播種し、マウス頭蓋骨欠損部へ移植。

 
その他にも様々なアテロコラーゲン製スキャフォールドをご用意していますので、ぜひ以下のリンクから御覧ください。
 

<<展示会出展のご案内>>

3月は2つの展示会に出展予定です。ぜひ会場にて各種アテロコラーゲン製品の実物を御覧ください。 

 

 1. 第23回日本再生医療学会総会

会 期:3月21日(木)~23日(土)

会 場:朱鷺メッセ 

ブース:B10(1F展示ホール内の中央入口付近)

 

 2. 日本薬学会第144年会

会 期: 3月29日(金)~31日(日)

会 場:パシフィコ横浜

ブース:61(展示ホール内の中央入口を入り、2ブロック目の左手奥)