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★透過性に注目!★インサートの選び方-透過性と細胞接着性を両立したFibColl®-
2024年02月13日
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★透過性に注目!★インサートの選び方
-透過性と細胞接着性を両立したFibColl®-
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セルカルチャーインサートは、共培養や気液界面培養などの用途で幅広く使われている製品です。研究者の方は、実験の目的によって適切なポアサイズや素材を選ぶことを日常的にされているかと思います。しかし、そのメンブレンのポア構造は様々であり、物質透過性まで異なると聞いたら驚かれるでしょうか?
当社での検証の結果、特にポアサイズの小さなセルカルチャーインサートの場合、細胞接着性を向上させるためのコラーゲンコートが、ポアを塞いでしまう可能性が示唆されるデータが得られています。
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【コラーゲンコートの有無によるポア構造や透過性の比較】
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各メンブレンの表面を電子顕微鏡で観察してみると、メンブレンの素材が異なるため元々の空隙率にも差があるものの、同じポアサイズのセルカルチャーインサートの構造の違いが見て取れます(各1製品の社内データによる)。
そこで、この構造の差が物質透過性にどれだけ影響しているか検証をしたところ、以下のグラフの通り、コラーゲンコート済みのセルカルチャーインサートの透過性は低いことが示されました(各1製品の社内データによる)。
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【 透過性も細胞接着性も両立するセルカルチャーインサート】
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「FibColl®高透過性アテロコラーゲンインサート」は、アテロコラーゲン製のメンブレンを持つセルカルチャーインサートです。小さい分子から600kDaを超える非常に大きい分子までを透過させる事が可能です(社内データによる)。
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プラスチック製のメンブレンをコラーゲンコーティングした他社製品とは異なり、ポアが塞がれることもなく、アテロコラーゲンの線維構造を有しているため、生体内を模した環境での細胞培養が可能です(社内データによる)。
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前掲のように、コラーゲン未コートのPC製メンブレンは透過性が高いという利点はあるものの、培養中に位相差顕微鏡での細胞観察が出来ないという課題があります。一方、上の図のようにFibColl®は培養中の細胞観察も可能であり、細胞の状態が見えない不安も解決します(社内データによる)。
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