メールニュース
★30坪の研究所から★創立1959年の高研 -世界に先駆け 独創に生きる-
2026年10月26日
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★30坪の研究所から★創立1959年の高研
-世界に先駆け 独創に生きる-
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当社の創業月は10月であることから、これまであまり対外的に発信されていなかったその歴史についてご紹介したいと思います。今回のメールニュースでは、高研の原点である創業者の秋山太一郎の生い立ち~1950年代にかけての会社設立前までのストーリーをお届けいたします。
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高研の歴史は、創業者である秋山太一郎(1915年生)の探究心と人間愛から始まりました。山形県鶴岡市で農機具メーカーを営む父のもとで育った秋山は、幼少期からものづくりの素養を身につけていたと考えられます。
その父の意向もあり、日本歯科医学専門学校(現・日本歯科大学)を卒業後、東京帝国大学医学部口腔外科専科(現在の東京大学大学院に相当)へ進学しました。在学中、秋山は既に小耳症の患者のために柔軟な素材を用いた義耳を試作するなど、のちの医療材料開発につながる萌芽も記録に残っています。
戦時下では、戦時研究員として醤油の代わりとなる魚醤の研究を進めるなど、思うように医療材料の研究を進めることが出来ない時期も経験し、戦後間もない1945年には、広島で原爆被災者の口腔調査に携わったこともあったそうです。
その後、自宅に隣接する30坪の「応用材料研究所」を開設し、日中は職場で歯科の研究を行う一方、帰宅してからは口腔以外の様々な部位での補綴の応用研究にも取り組みました。医療現場で棄てるしかなかった血液を活用した「血液樹脂」の研究をはじめ、人間に応用できる柔軟な樹脂素材を求めて試行錯誤を重ねていき、医用高分子の研究に注力していきました。
この時期の有名な出来事として、上野動物園でくちばしを折ってしまった鶴のために人工のくちばしを製作して装着させ、見事に再建を成功させたというエピソードがあり、テレビでも放映されたそうです。
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◆ 心の傷を癒すために —シリコーンとの出会いと外装プロテーゼ—
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シリコーンを用いた外装プロテーゼの例(出典:株式会社高研「高研50年史」(2009年)P22より引用)
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秋山が「外装プロテーゼ」の開発に本格的に傾倒した背景には、ある悲しい出来事がありました。 手術によって顔の一部を大きく切除された患者が、術後の容姿の変化に絶望し、自ら命を絶ってしまったのです。
この悲報に深い衝撃を受けた秋山は、「手術で患部の治療はできても、心の傷までは治療できない。何とか患部を外観だけでも再現し、安心して社会生活を営むことができるよう努めるのも、医療に携わる人間の務めではないか。」と思いを募らせました。
1955年の新聞記事によると、自ら考案した合成樹脂製造機や強度測定器を狭い研究所に据え付け、9年間で300種類もの合成樹脂を試作したと記録されています。そうした執念のもとで最初に実用化へ漕ぎ着けたのが、ポリエステル樹脂に顔料を加えた義耳でした。当時既に14名もの患者へ提供されており、その噂を聞きつけて遠く海外から訪れる患者もいたほどだったそうです。
ほぼ同じ頃、秋山は当時まだ国内に輸入され始めたばかりであった、珪石や珪砂を原料とした合成高分子材料「シリコーン」に着目します。シリコーンは石油化学系の合成樹脂と比較して、化学的および物理的に変化が少なく、人体への安全性(生体適合性)が高い優れた特性を持っていました。
秋山は原料の配合や加工方法を独自に研究し、耳や手足などの外装プロテーゼの製法を確立していき、実際に装着した患者からも好評を得ていたそうです。当時の製作例は社史にも前掲の写真として記録されており、外装プロテーゼの審美性に当時の技術力の高さが窺えます。
1956年の日本耳鼻咽喉科学会にて、「柔軟樹脂による顔面補綴整形」の研究を発表すると、本物そっくりの「人工肉体」として大きな反響を呼び、新聞や雑誌などのメディアでも広く取り上げられることとなりました。
これらの研究が、今も続く高研の教育用医療モデルや医療機器事業の起源となっています。
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高研の歩みの第一歩は、秋山太一郎の情熱と常識にとらわれない独創的な技術開発によって刻まれました。 患者第一主義の思想と他社の真似をしない独創性は、今もなお高研のすべての製品開発や技術革新の中に息づいています。
今後も機会のあるごとに高研の歴史をご紹介できればと思いますので、ご期待ください。
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11月は化粧品技術者会に出展予定です。表皮モデルや皮膚全層モデルの作製に適した製品に加え、当社の化粧品原料も合わせて展示しますので、ぜひご来場ください。
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| 第4回日本化粧品技術者会学術大会 |
| 会 期: |
11月25日(水)~26日(木) |
| 会 場: |
神戸国際会議場3F レセプションホール、ホワイエ |
| ブース: |
未定 |
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