敗血症モデルへのデコイ核酸全身投与にもAteloGene | 株式会社高研

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敗血症モデルへのデコイ核酸全身投与にもAteloGene

2018年05月29日

今回のメールニュースでは、敗血症モデルへのデコイ核酸の全身投与にin vivo用トランスフェクション試薬のAteloGene Systemic Use(型番:#1391)が使用された論文をご紹介いたします。

敗血症モデルマウスへのデコイ核酸の全身投与

【論文情報】
Activator Protein-1 Decoy Oligodeoxynucleotide Transfection Is Beneficial in Reducing Organ Injury and Mortality in Septic Mice.
Imaizumi T, Matsuda N, Tomita K, Palikhe S, Ohashi W, Hattori K, Hattori Y.
Crit Care Med. 2018 May;46(5):e435-e442. PMID: 29406423

【概要】
敗血症に関連する多臓器不全は、死亡率の高い重要な臨床上の問題であり、感染に対する宿主応答の制御不全に起因した、致命的な臓器機能不全と定義されています。

また、過去何十年もにわたり敗血症の病態生理が研究されたにもかかわらず、効果的な治療方法は無いことが課題です。

これまでの研究により、NF-κBは、敗血症の病理に寄与する免疫調節メディエーターの転写調節に、重要な役割を果たしていることがわかっています。

そして、LPS誘導性の単球によるTNF-αやIL-6などの炎症性サイトカインの産生に、NF-κBと共に関わるのがAP-1です。

さらに、敗血症においてNF-κBとAP-1は別のタイミングで活性化することが示されており、AP-1がNF-κBとは異なる経路で敗血症の病理に関わっていることを示唆しています。

そこで、筆者らは敗血症モデルにおけるAP-1デコイ核酸投与が、炎症性サイトカインの産生や臓器障害、死亡率に与える影響を評価しました。

敗血症モデルマウスへのAteloGeneを用いたAP-1デコイ核酸の尾静脈投与の結果、濃度依存的かつAP-1特異的な阻害効果が認められました。

また、肺や肝臓、腎臓におけるIL-1βやTNF-αなどの炎症性サイトカインの発現量が対照群と比べて顕著に減少し、組織学的に評価した各臓器の障害スコアも低下することがわかりました。

さらに、対照群で発現量が増加したアポトーシス関連遺伝子は、デコイ核酸投与群で発現が抑制され、死亡率も低下することが示されました。

核酸の分解を抑制するin vivoトランスフェクション試薬

製品名:
・AteloGene Systemic Use(型番:#1391)

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