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★浸潤評価+RNA解析★240well分のゲルを約1万円で作製可 -イメージングからトランスクリプトーム解析まで-
2025年09月16日
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★浸潤評価+RNA解析★240well分のゲルを約1万円で作製可
-イメージングからトランスクリプトーム解析まで-
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百聞は一見にしかず。画像として実験結果を記録することは、研究成果のインパクトを向上させるだけでなく、経時的な変化の比較にも有用です。さらに、画像解析やマイクロアレイを組み合わせることで、定量的な結果として科学的な根拠を補強することにつながります。
そこで、今回はアテロコラーゲンゲルを用いた膠芽腫スフェロイドのリアルタイム浸潤イメージングや、トランスクリプトーム解析についての論文をご紹介いたします。
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<< 4ステップで行うがん細胞の浸潤評価やトランスクリプトーム解析の準備 >>
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著者らは、がん細胞の浸潤評価の方法を以下の4つのステップに分け、詳細に紹介しています。
(1)スフェロイド形成、(2)スフェロイドのアテロコラーゲンゲル内への包埋、(3)リアルタイムイメージング、(4)トランスクリプトーム解析用のトータルRNA回収。
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写真左の膠芽腫細胞(SF126)は、超低接着プレート中で小さくまとまった球状のスフェロイドを形成します。一方、写真右の膵臓がん細胞(MIA Paca2)のように分散した形状になるがん細胞の場合、拡散を定量評価する本手法には適さない可能性があります。
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<< アテロコラーゲンゲル内で浸潤するがん細胞の経時的定量評価 >>
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SF126細胞のスフェロイドをアテロコラーゲンゲル内に包埋して培養すると、スフェロイドからゲル内に浸潤するがん細胞が観察されました。
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同じ細胞を超低接着プレート内で培養した対照群との、顕著な挙動の違いが見て取れます。
尚、同じ培養系に化合物を添加して、がん細胞のスフェロイドからの浸潤の抑制を評価することも可能です。
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浸潤後の細胞の包括的な遺伝子発現評価のため、超低接着プレート内のアテロコラーゲンゲルをチューブに回収し、市販のRNA抽出キットを用いることでトータルRNAの抽出も出来ます。
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<< トランスクリプトーム解析とRT-qPCRによるバリデーション実験 >>
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抽出したトータルRNAを用いて網羅的な遺伝子発現評価を実施したところ、Gene Ontology(GO)解析の結果、細胞周期に関わる遺伝子の発現低下や細胞遊走に関わる遺伝子の発現亢進が認められました。また、RT-qPCRによるバリデーション実験でも、細胞周期や細胞遊走に関わる遺伝子の発現量変化が確認されました。
出典:STAR Protoc. 2025 Jun 20;6(2):103839. Created by modifying graphical abstract, figure 1, 5, 6 and 7. ©Fujita M., et al. 2025.
Licensed under CC BY 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
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<< 上記論文で使用されたアテロコラーゲン溶液 >>
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誰でも簡単に安定した3D培養がコンセプトの、温めるだけでゲル化するready-to-useなアテロコラーゲン溶液です。96wellプレートなら、これ1本で240well分の実験を可能にします。
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<< 展示会出展案内 >>
9月は癌学会に出展予定です。ぜひ会場にて各種アテロコラーゲン製品の実物をご覧ください。
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第84回日本癌学会学術総会
会 期:9月25日(木)~27日(金)
会 場:石川県立音楽堂
地下1階交流ホール
(学会は金沢駅周辺複数会場で開催)
ブース:K-19
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