メールニュース
徐放性スポンジや高濃度溶液作製にアテロコラーゲンパウダーを使ってみませんか?
2015年11月30日
今回のメールニュースでは、「アテロコラーゲンパウダー(型番:CLP-01)」から作製したコラーゲンスポンジを用いた、生理活性物質の徐放論文をご紹介いたします。
ラット頭蓋骨欠損モデルでのrhBMP-2徐放
【論文情報】
The effect of dose on rhBMP-2 signaling, delivered via collagen sponge, on osteoclast activation and in vivo bone resorption.
Kim RY, Oh JH, Lee BS, Seo YK, Hwang SJ, Kim IS.
Biomaterials. 2014 Feb;35(6):1869-81. PMID: 24321706
【概要】
ヒト組換えbone morphogenetic protein-2(rhBMP-2)は、臨床での骨格再建において頻繁に使用されていますが、安定した骨形成誘導のために超生理的用量での治療が行われており、異所性の骨形成や破骨細胞の活性化等の副作用を引き起こしています。
これは、一定量のrhBMP-2を長期間徐放し続けられる適切な担体がなく、十分な骨形成誘導効果を得るために、高濃度のrhBMP-2の投与が必要なためです。
そこで、筆者らはラット頭蓋骨欠損モデルにて、rhBMP-2の用量依存的なシグナル伝達機構やnuclear factor of activated T cells(NFAT)阻害剤を用いた骨吸収の抑制(rhBMP-2の副作用軽減)について実験を行いました。
尚、rhBMP-2やNFAT阻害剤の徐放には、「研究用コラーゲンパウダー」とコンドロイチン硫酸からなるコラーゲンスポンジが使用されています。
実験の結果、高濃度rhBMP-2単独投与群では骨吸収マーカーの発現が亢進したのに対し、NFAT阻害剤併用群では同マーカーの発現が低下するなど、骨吸収の抑制が認められました。
生理活性物質の徐放担体や細胞培養・移植用スキャフォールドの研究用の高濃度アテロコラーゲン作製に
製品名:
・研究用コラーゲンパウダー(型番:CLP-01)