細胞シートの移植には透過性コラーゲン膜 | 株式会社高研

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細胞シートの移植には透過性コラーゲン膜

2017年11月22日

今回のメールニュースでは、「透過性コラーゲン膜6wellプレート用(型番:CM-6)」を用いて研究された角膜内皮再生に関する論文をご紹介します。

皮膚前駆細胞からの角膜内皮細胞分化誘導・移植

【論文情報】
Skin-Derived Precursors as a Source of Progenitors for Corneal Endothelial Regeneration.
Inagaki E, Hatou S, Higa K, Yoshida S, Shibata S, Okano H, Tsubota K, Shimmura S.
Stem Cells Transl Med. 2017 Mar;6(3):788-798. PMID: 28186681

【概要】

角膜失明は4番目に多い失明の原因であり、その半分は角膜内皮細胞の機能不全が関連します。

角膜失明の最も一般的な治療法は、他家角膜移植ですが、世界的なドナー不足や生着不全、免疫拒絶、また緑内障等の合併症が課題になっています。

筆者らのグループは、角膜由来前駆細胞(COPs)から機能的な角膜内皮細胞に分化誘導が可能なことを既に報告していますが、角膜はサイズが小さいこと、またCOPsの増殖能は限られていることから、COPsの入手可能量は限られています。

そこで、本論文ではヒトやげっ歯類の皮膚から分離される自己複製能や多能性を持つ皮膚前駆細胞(SKPs)に焦点が当てられ、角膜内皮細胞への分化誘導やウサギへの移植が行われています。

ヒトおよびマウスSKPsの分化誘導の結果、角膜内皮細胞関連の遺伝子発現やタンパク質発現が認められ、またナトリウム-カリウムポンプの機能もネイティブな角膜内皮細胞と同程度であることが観察されました。

続いて、透過性コラーゲン膜上に播種されたヒトおよびマウスSKPs由来の角膜内皮細胞(sTECE)をウサギ角膜に移植したところ、対照群と比べて角膜の透明度が保たれ、さらに角膜の厚さも正常角膜に近い値を示しました。

以上のことから、SKPsは角膜内皮疾患治療のための自家細胞のソースとして使用可能なことが示唆されました。

透明度が高い生分解性の透過性コラーゲン膜

製品名:
・透過性コラーゲン膜 6wellプレート用
・透過性コラーゲン膜 24wellプレート用

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