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コラーゲン酸性溶液・中性溶液

コラーゲン酸性溶液I-PCと I-ACとの違いは?

I-PCは酵素処理によって可溶化したアテロコラーゲンであり、コラーゲンの機能を保ちつつ、低抗原性になっています。粘性が比較的低いため、ゲル作製だけでなく、コーティングにも適しています。一方、I-ACは酸によって抽出される酸可溶性コラーゲンであり、テロペプチドを保持することにより、I-PCと比べて粘度が高く、ゲルの強度も高くなります。

アテロコラーゲンとは?

コラーゲン分子の両端にはテロペプチドと呼ばれる三重らせん構造を持たない部分があり、この部分がコラーゲン分子間の結合やアレルギー等の原因となる抗原性に大きく関与していると言われています。このテロペプチドを酵素的に分解、除去したコラーゲンをアテロコラーゲンと呼び、精製度が非常に高く安定性に優れた特性を有します。また、当社ではアテロコラーゲン製医療機器を30年以上製造・販売しています。

コラーゲン酸性溶液・中性溶液に含まれるコラーゲンのタイプ(型)は?

ウシ真皮を原料とするコラーゲンですので、約95%がI型コラーゲンです。その他にもIII型やV型コラーゲンが、合計約5%含まれています。

コラーゲン酸性溶液と中性溶液の違いは?

コラーゲンは酸性状態だと長期間安定であり、長期保管にも適しています。しかし、コラーゲンは生理的条件化でゲル化するため、中和や培地の添加等が必要になります。そこで、温めるだけですぐにゲル化させることができるコラーゲン中性溶液3D Readyアテロコラーゲンもご用意しています。尚、中性溶液や3D Readyアテロコラーゲンに含まれるコラーゲンは、アテロコラーゲンです。

コラーゲンがゲルになる溶媒の条件は?

コラーゲン分子は塩濃度が0.9%NaCl、pH 7.4付近の中性溶液中で37℃に温めると天然線維と同じ周期(670Å)をもつ線維を形成し、ゲルになります。

※例えば、PBSや生理食塩水など。

コラーゲンコーティングやゲル作製の方法は?

取扱説明書のPDFファイルがこちらよりダウンロード可能です。

アテロコラーゲンでゲル内培養している細胞は観察できるか?

細胞がそれぞれゲルの中で異なる高さの位置に存在するため、すべての細胞に顕微鏡の焦点を合わることはできませんが、個々の細胞はその形態を観察することができます。

細胞を一定の高さで培養したい場合は、細胞を含まないコラーゲンゲルを先に形成し、その上に細胞を播種してから更にコラーゲンゲルを重層するサンドイッチ培養をご検討ください。

コラーゲン溶液を用いたiPS細胞の培養実績は?

コラーゲンコーティングはiPS細胞の培養、コラーゲンゲルはiPS細胞由来角化細胞を用いた皮膚モデルの作製や移植に使用された実績がございます。

コラーゲンを使用してin vitro皮膚モデルを作製する方法は?

線維芽細胞をコラーゲンゲル内で培養した後、ゲル上に角化細胞を培養することで皮膚モデルを作製する事例が報告されています。

線維芽細胞によるコラーゲンゲルの収縮が比較的抑えられるため、アテロコラーゲンよりもネイティブコラーゲンのほうがよく使用されています。

                                                                

コラーゲンゲル作製中に細胞が沈まない方法は?

コラーゲン濃度が低いとコラーゲン溶液の粘性が低くなり、またゲル化に要する時間が長くなります。そのため、コラーゲン濃度が2mg/mLのコラーゲン中性溶液よりも、5mg/mLのコラーゲン酸性溶液I-PCやI-AC(型番:IPC-50やIAC-50)や3D Readyアテロコラーゲンのご利用をお勧めします。

コラーゲンゲル内で培養した細胞の回収方法は?

細胞分散用のコラゲナーゼを終濃度0.1%となるように添加し、37°Cで約1時間インキュベートすると、コラーゲンゲルは溶解します 。詳細は取扱説明書をご参照ください。

ゲル内培養後の切片作製は可能か?

組織試料などと同じように、ホルマリン等による固定後のパラフィン包埋やOCTコンパウンドを用いた凍結包埋、切片作製の事例がございます。詳細は取扱説明書をご参照ください。

コラーゲンゲルで培養した細胞のタンパク質発現をウエスタンブロットで分析するには?

基本的に、Lysis buffer等を用いてゲルごと細胞を溶解して得られた抽出液は、そのままウエスタンブロットに使用可能です。目的のタンパク質が検出できない場合には、コラゲナーゼを用いて事前にコラーゲンゲルを溶解してください。

※市販されている細胞分散用のコラゲナーゼ製品には多種のプロテアーゼが含まれていますので、使用するコラゲナーゼに目的のタンパク質を分解する酵素が含まれていないことを確認してください。

細胞移植などに適した高濃度コラーゲンはあるか?

当社の「コーケンアテロコラーゲンインプラント」は溶液状アテロコラーゲンの医療機器であり、1、2、3%の3種類がございます。また、安価な代替案として、研究用コラーゲンパウダーをご自身で溶解していただく方法もございます。

他社の可溶性基底膜調整品との違いは?

当社のコラーゲン溶液には、ロット間差の大きいと言われる可溶性基底膜調整品と異なり細胞由来の生理活性物質や核酸MMP等の夾雑物が含まれていないため、実験結果を明確に評価できます。

Q&Aページに掲載されている情報は、発表済みの論文や社内データ等に基づいて記載しています。